名前から考える かごめと桔梗 |ひとりがたり ⋮ 犬夜叉

るーみっくキャラの名前って ほんとう楽しい。名前の響きはもちろんなんだけど、由来を考えると、もうこれしかないよね…!ってしっくりくる名前なんだよね。特に好きな名前なのが かごめと桔梗。この2人、いくらでも語れる気がする。

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かごめは六芒星の籠目紋、桔梗は五芒星の桔梗紋(晴明桔梗)が由来の一つ、という説がある。昔『BSマンガ夜話』で夢枕獏がこういう風に話したことが この説が広まったきっかけの一つっぽい。この説から色々考えるの、本当楽しい。

留美子先生が直々に言及した事があるかは分からなかったけど、『MAO』でも陰陽道を扱っていたりするし、五芒星と六芒星の事は知っていて意識はしていそうだな〜 と、勝手に思っている。

※ アニメ犬夜叉完結編(私は未視聴)でのアニオリシーンで、かごめママがかごめの名前の由来について 「三角形が重なっている籠目模様がみえて」と話していたり、かごめは子どもの頃から「かごめかごめ」をすると必ず後ろの正面を当てられたりしているらしく、かごめ=籠目紋(六芒星)は意識されていそう。いや、このアニオリがあったからこそ この説がより一層広まったのか…?

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五芒星と六芒星は2つとも魔除けのモチーフ。宗派(?)によっては 魔除けの印として五芒星と六芒星を同一視する場合もあるらしいんだけど、やっぱり五芒星と六芒星は持っている意味が違う。妖怪を祓う巫女としては同じ役割があるとも言える桔梗とかごめ。だけど、桔梗の生まれ変わりがかごめではあっても 2人は決して同じではない。五芒星と六芒星説、お、奥深い…。

 

五芒星と六芒星を色々調べてみて、ざくっと特徴を並べると

     五芒星(桔梗紋):

       無限連鎖における完全性・循環

       防御の象徴

     ※ 五芒星を逆さにすれば たちどころに悪魔の象徴となる

     六芒星(籠目紋):

       相対するエネルギーの調和・融合

       力の増幅や放出の象徴

といったところかな。

 

ここからも、四魂の玉への向き合い方や 犬夜叉をはじめとした他者との関わり方の違い、果てはそれぞれの性格・思考、もっと大きく考えると運命なんかも垣間見える(気がする)。

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桔梗は「四魂の玉を守る」巫女であり(防御)、玉を守っている間 邪悪なものを寄せ付けないようにしていた(結界)。四魂の玉は持つ者によって良いものにも悪しきものにもなる…ということだったけど、きっと桔梗は(そして桔梗以上に、多くの人々が)四魂の玉は良いものであるべき、という考えを根底に持ったうえで 浄化をしていたのかな…と。(この辺が多分、完全性?)

かごめは「四魂の玉を調和し、放出する者」だったんじゃないかな。良い、悪いと分断するわけではなく、相反するもの(善と悪、陰と陽、直霊と曲霊、翠子と妖怪…などなど?)ぜんぶ包み込んで浄化したのかな…と。

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桔梗は犬夜叉には人間になって共に生きてほしいと願ったけれど、これが「守り」というか保守的というか、そういう面もあるのかもだけど、「白か黒か」みたいな考え方もあったんじゃ…ないかな。五芒星は魔除けの象徴だけど、一度逆さにすれば全く逆の意味を持つ 悪魔の象徴となり悪魔を引き寄せる。これは西洋におけるペンタグラムへの考え方だけど、桔梗については案外この西洋の「相反するものになる」みたいな考え方も影響を受けているんじゃないかな?!(と、ひとり戯言で盛り上がっている。)犬夜叉のことも 妖怪か人間か、愛しい人か憎い人か…みたいに。もっと言えば桔梗は自分自身についても 「巫女」か「ただの女」か…のどちらかで生きてきた(生きようとした)ようにも思うし、もしかして犬夜叉と出会ったことで 「人間であって人間でない」「清らかな巫女」が 「ただの女」になろうとしたことで、五芒星がひっくり返って 奈落を引き寄せてしまったとか…?!

かごめは、犬夜叉を妖怪か人間かに変わらせようとするんじゃなくて、半妖の犬夜叉(相反するものを持つ そのままの犬夜叉)のままでもいい。まるで 六芒星でいうところの相対するものの調和・融合を表しているよう…。かごめのこの 調和・融合にも通じる包容力って、犬夜叉はもちろん 犬夜叉一行の仲間や桔梗も包み込んでいるんだよね。甦り後の桔梗が様々な葛藤だったり 生前とは真逆と言われる程の振り切り方をしてみたりしていたけど、かごめの温かさが桔梗の背中を押して救ったんだと思う。桔梗自身が自分で自分を少しずつ受け入れていった部分も大きいとも思うんだけど、受け入れていく過程にはかごめの存在が不可欠だったとも思うんだよな〜〜〜!

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五芒星の桔梗と六芒星のかごめ、この説は今知っている情報の限りでは 憶測の域をでないけれど、すごくしっくりきているしまだまだ掘り下げて考えたい…!現時点でも書き足りないから改めて考えて書き出そう。

五芒星と六芒星を彷彿とさせる2人の名前だけど、留美子先生のそれぞれに関する発言とかも、もう天才すぎるんだよね大好き。花言葉の話とか 名前の音の話とかとか… 

桔梗は五芒星でもある(だろう)けど、花言葉にある「変わらぬ愛」の意味を持たせているのも、さすがすぎる。桔梗の花言葉は他にも「永遠の愛」「清楚」…とか色々あるけれど、留美子先生のコメントでは「変わらぬ愛」が挙げられていたからきっとこれが桔梗の根っこにあるものなんだろうな。桔梗の花言葉やその由来も色々考えが膨らむから、別で書き出したいな…。 花言葉繋がりで、妹の「楓」でも花言葉を調べてみたら、「大切な思い出」「美しい変化」と出てきた。楓ばあちゃんについても語りたい…。楓ばあちゃんの一生に思いを馳せると涙腺が…。

かごめの名前、確かヒロインの名前は ◯◯め みたいに「め」で終わる名前がかわいいなといくつか考えていらっしゃって、候補としてあがっていたのが「あやめ」。(…と、いうエピソードをどこかで見たような…?あやふやな記憶だけど…)あ、あやめもお花だ。あやめの花言葉は「良い便り」「メッセージ」「希望」。西洋の花言葉だと「信頼」とかもあるみたい、物語のラストを思い出させる…。かごめにはやっぱり「かごめ」がぴったりだと思うけど、「あやめ」もちょっと分かるな… あ、でも「あやめ」だと 『らんま1/2』のあかね とだいぶ響きが似ちゃうか。響きの点でも「かごめ」がぴったりだ。(あやめも候補だったエピソードが記憶にあったから、アニオリキャラに菖蒲って名前を使ったのちょっと もやっとしている)記憶違いかもしれないから、このエピソードを見たと思う本をまた探してみよう、気になる…。

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桔梗とかごめについては 考えていることの一部をメモ感覚で書き出したら、どんどんどんどん考えが出てくる、最初はメモ程度のつもりだったからまとまりもない… また整理して改めて書きたい、から、一旦  おしまい !

 

 

✍︎  五芒星と六芒星の違い

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五芒星

・精神的エネルギーを安定させる力

・無限連鎖による完全性

・一筆書きができる(線が途切れない)ことから閉じ込めることが可能(閉鎖性)→ 強い結界(邪悪なものを封じ込める結界や邪悪なものから身を守る結界)

・邪悪なものを寄せ付けない魔除け…自分を守る場合、防御

・相生(無限の循環・物質の生成)と相克(無限の闘争)

・魔除け・防御の象徴であるが、逆さにすればたちどころに悪魔の象徴ともなる / 西洋(ペンタグラム)

六芒星

・精神的エネルギーを強める力

・相対するエネルギーの融合・調和

・宇宙のパワーを取り込む力…外に向けての働き方に用いられることが多い、放出

・陰と陽の調和 / 陰陽道

・魔除けの象徴であり目には見えない魔力の宿るものとされ力またはその増幅の象徴 / 西洋(ヘキサグラム)